通常の経年劣化であればリフォームをおすすめしますが、羽毛の損傷が激しい場合はおすすめできません。
リフォームでは羽毛の傷み具合に応じて足し羽毛を追加します(足し羽毛には別途費用がかかります)が、羽毛の状態が良く、量も十分にあれば足し羽毛は入れません。
このページでは、羽毛の状態を簡易的にチェックする方法を紹介します。
羽毛布団を4つ折りにしてその高さを測ることで、おおまかに羽毛の傷み具合を測ることができます。
【布団の高さの測り方】
高さの測り方は、下の手順で行なって下さい。
【4つ折りの折り方】
【高さの測り方】
4つ折りにした布団の上を叩いて平らにならします。
布団の上に軽くて硬めの紙を置いて、高さを測る基準にします。
布団の上に置いた紙までの高さを測って下さい。
布団の高さから想定する
【羽毛の状態と、想定される足し羽毛の量】
布団の高さ | 羽毛の状態 | 想定される足し羽毛の量(シングル) |
30cm以上 | 良 | 0g(100g入れることもあります) |
27〜30cm | 可+ | 0〜100g |
25〜27cm | 可- | 100〜200g |
25cm以下 | リフォーム不向き | 300g以上 |
表はあくまで目安です。布団の高さの測り方は誤差が出やすいので、完全に上の通りになるわけではありません。
※上記の数字は「本掛け」の場合の数字です。合掛けと肌掛けには適応していません。
※「羽毛の状態」は全サイズ共通の指標ですが、ダブル・セミダブルは、30cm以下の場合、足し羽毛が上記より100g多くなる傾向にあります。
※新品の場合、高さは35cm以上になります。
羽毛が片寄って4つ折りで測れない場合、布団の高さチェックができません。その場合は、布団の体積で調べるしかないので、別のチェック方法で調べます。下のボタンをクリックして調べて下さい。
ちょっと難しいので、あくまで参考までに
『手で押して反発を見る』
羽毛布団を手で押してもあまり反発せず、ペタッとしているなら羽毛の痛みが激しい状態だと思われます。
『生地の上から中身をつまむ』
生地の上からつまんで、ゴロゴロした固まりを多く感じるようなら、リフォームには適していません。
- リフォームできない布団 1 -
『丸洗いしたら膨らまなくなった布団』
羽毛が損傷した可能性があります。考えられる理由は、弱アルカリ性洗剤で洗ったか、洗濯後の乾燥に失敗したかです。
- リフォームできない布団 2 -
『羽毛(うもう)布団ではなく、羽根(はね)布団』
羽根(はね)布団はリフォームできません。リフォームできるのは『羽毛(うもう)布団』だけです。羽根布団と羽毛布団の違いは、下のリンクボタンから確認してください。
1. 肌掛け羽毛布団
肌掛け羽毛布団は羽毛の量が少ない為に、羽毛がダメージを受けやすい布団なので、リフォームできないものが多いです。
2. 生地全体が、汗や皮脂で黄色く変色している布団
羽毛の大部分が傷んでいると考えられます。生地が硬くなっていたり、生地が脂っこい感じがするものは羽毛の傷みが激しいと考えられます。
黄ばんだ生地の下の羽毛は黄ばみ、固まります。黄ばんでいる箇所が襟元だけなど局所的であれば大丈夫です。
※生地全体が黄ばんでいても、四つ折りにしてペタッとしていなければ大丈夫です。
3. 布団カバーを外さず、何年も使用している布団
羽毛が傷んでいる可能性が高いです。空気が通らないので、汗や皮脂、湿気などが閉じ込められ、羽毛が固まり、リフォームに向かない羽毛の状態になってしまいます。
ニトリやホームセンターで売っている、マス目ごとにダウン率(羽毛含有率)の違う羽毛布団はリフォームに適していません。
中央マス目だけに良い羽毛を入れ、外側は羽根の多い羽毛を詰めたもので、取り出した羽毛を混ぜてしまうと、全体的にダウン率が下がるからです。
ニトリの商品で、詰め物に吸湿発熱わたと羽毛を組み合わせたものを入れた布団はリフォームできません。
※ニトリの羽毛布団全てがリフォームできないわけではありません。あくまで一部の商品がリフォームに適していないだけです。