布団カバーって使わなきゃダメ?

布団カバーを使った方がいいのか。イメージ画像

 

ここではカバーの大切な役割を解説します。

 


布団カバーの役割

 

① 布団を汗や皮脂から守る

② 布団の保温力を上げる

 

 役割は大きく上の2つに分けられます。

以下に解説します。

 


① 布団を汗や皮脂から守る

汗や皮脂で劣化した生地と羽毛
汗や皮脂で劣化した生地と羽毛

 羽毛布団は大きくてめったに洗えない。だから、カバーを付けて汗や皮脂から守ります

 

 汗や皮脂が羽毛まで到達すると、羽毛はダメージを受けてしまいます。上の写真のように、黄ばみ固まりふくらみが弱くなってしまいます。

 

【これはダメ!】

 「カバーは付けてるから大丈夫」と言って、洗わず何年も付けっぱなしで使用している人がいます。それではカバーの効果がなくなっています。マメに洗濯してしっかり乾燥させないと効果はありません。


② 布団の保温力を上げる

 

 カバーを付けることで布団の保温力がどのように変わるかを検証するために、同じ羽毛布団を使って『カバー付き』と『カバーなし』で断熱性能試験を行いました。 

 

 

羽毛量1400g、カバーなし。
羽毛量1400g、カバーなし。
羽毛量1400g、カバーあり。
羽毛量1400g、カバーあり。

 

【実験内容】

 

 羽毛布団の下面に約38度の発熱体を設置。

布団上面の温度上昇を20分間計測。

 

上面温度がより低い方が断熱性が高い布団となる。 

【実験条件】室温:5.9〜6.2度 発熱体温度:38.5度

  実験方法の詳細はこちらから確認できます。

 

実験結果

保温性テストのグラフ
マルキュー寝具の試験による結果

 

【結論】

 カバーを付けると保温性が高くなる

 

温かく眠るためには、必ずカバーは使いましょう。

カバーも洗濯してしっかり乾燥させないと

性能が落ちるので、マメに洗濯乾燥しましょう。

 


カバーは何でもいいの?

カバーは何でもいいのかのイメージ画像ボア素材

 

おすすめ

【シンプルな綿のカバー】

 

おすすめしない素材

【上の写真のような起毛素材

 

【理由】

 羽毛は保温性が高い天然素材です。羽毛の効果を実感するなら、できるだけ肌と羽毛の距離は近くした方がいいんです。鳥なんて肌から直接羽毛を生やして保温しているんですよ。羽毛布団よりも圧倒的に少ない羽毛量で。

 断熱性の高い素材のカバーだと、羽毛へ熱が伝わりづらくなり、羽毛の効果が少なくなってしまいます。

 

 ただ、ボア等の起毛素材は布団に入った瞬間から温かく感じるので人気があるのは分かります。綿のシーツでは羽毛からじわじわと温かさが広がっていくようなを感じを受けるはずです。