マルキュー寝具株式会社 会社概要

 

マルキュー寝具の歴史を2代目社長目線で語ります。

まだまだ波乱の最中ですが、現在の状態に至るまでの

ストーリーをここに書き記します。

 



2016年。火事で工場がなくなった。

文:久田 大介(マルキュー寝具2代目社長)

日付が変わって、ほぼ鎮火状態の工場

 2016年10月20日。午後7時40分頃、マルキュー寝具第1工場の機械から出火。第2工場まで延焼し、日付が変わってやっと鎮火。布団製造設備の全てが焼失したものの、人的被害と近隣への延焼がなかったことだけが不幸中の幸でした。

 これは、私が社長になって一年目の出来事。そしてこの時、私の妻のお腹の中には妊娠6ヶ月の子供がいました。

 

 

夜が明けて朝の状態
夜が明けて朝の状態

 

 火事は鎮火し、朝を迎えました。業務開始時間になったとたんに、ある取引先から問い合わせの電話がかかってきました。

「火事のニュースを見た。今やってる仕事はどうなるんだ?」と。

 現状では何もできないから、体制が整うまでしばらくの間、違うやり方で仕事を進めさせて欲しいとお願いすると、その人はこう言いました。

 

「それはできません。別の会社を紹介してください」

 

 それ、火事で絶望している人に今言うべき言葉ですか? 

 頭が真っ白になりました。鎮火してまだ数時間しかたっていない、警察に監視されている中、わざわざ朝一番に電話してきてこの無慈悲な言葉…。

「知りません。それは自分で探して下さい」と言い返すので精一杯でした。

 

 当然、その会社との取引はなくなりました。

 

 ちなみに、ひどかったのはその会社くらいで、それ以外のお取引先の皆様にはとても助けられました。本当にその節はありがとうございました。

 

 

さかのぼって昭和50年。マルキュー寝具創業。

2歳の頃のわたし
2歳の頃の私。お店の隣でパシャリ。

 昭和50年、久田(きゅうでん)秀雄がマルキュー寝具を創業。寝具の小売販売でした。場所は、青森県六戸町の商店街の小さな貸店舗です。

 

 

昭和62年。綿の打ち直し工場を建設。

 寝具の小売から、綿布団の打ち直しを主業務に変えて工場を建設。同時に株式会社化しました。多い時にはひと月に3,000枚ほど打ち直しするようになったため、従業員も20名を超えるまでに増えました。

 

 

最盛期の従業員の集合写真
最盛期の従業員の集合写真

 良い時代はいつまでも続きません。寝具の変化に伴って綿布団の打ち直しが減少してきたので、布団のレンタルなどの新しいサービスを開発しながら少しずつ仕事の幅を増やしていきました。

 

 

平成25年。息子、故郷へ戻る。

 20歳から東京に働きに出ていた長男・大介(わたし)が帰郷してマルキュー寝具に入社。当時35歳。まったく寝具とは関係のない仕事をしていたので、布団の素材や種類など、分からないことだらけでした。

 

 

平成27年。久田大介が二代目社長に就任。

 2年間の業務を経て、私が二代目の社長に就任しました。社長になるなら早いほうが良いという先代の判断です。そして、

 

 

平成28年。工場全焼。

工場が全焼した写真
火災から一夜明けた工場の様子

 社長就任の次の年に工場が全焼。製造機械の全てを焼失しました。奇跡的に事務所だけは残ったので、そこを本部に再起を図ることにしました。

 私が社長になって、初めての大仕事は『会社の再建』になったのです。

 

平成29年。新工場完成。

2017年完成の羽毛布団リフォーム工場
2017年完成のマルキュー寝具 新工場

 数々の問題を乗り越えて、新工場を無事に建てることができました。羽毛布団のリフォームを新たな業務の柱とし、新生マルキュー寝具をスタートさせました。

 同年に私の娘が産まれたので、新しい工場ができて何年経ったのかを思い出すのがとても楽です。娘の年齢と一緒だから。

 

 先代の父は綿の再生、二代目の私は羽毛の再生。素材は違えども親子二代に渡って布団の再生で工場をスタートさせることになったのです。

 

 令和元年からはネットでの羽毛布団リフォームサービスも始め、日本全国から注文をいただけるようになりました。コロナの巣篭もり需要も関係していたのか、順調に注文数が増え続けています。

 


久田大介プロフィール

マルキュー代表、久田大介の写真

年表

1977年12月18日、青森県六戸町に生まれる。

1993年、六戸町立六戸中学校卒業後、国立八戸工業高等専門学校・電気工学科へ入学。

1998年、国立八戸工業高等専門学校・電気工学科を卒業。

1998年、株式会社帆風へ入社。東京飯田橋本社DTP部門へ配属される。(DTPとはデスク・トップ・パブリッシングの略で、パソコン上で印刷データを作製する仕事)

2001年、帆風を退社し、株式会社ホッタガクフに入社。SME(ソニーミュージックエンタテインメント)へ出向し、CDやPlayStation等のパッケージ類のDTP業務を担当。

2002年、株式会社ホッタガクフがソニーのDTP業務から撤退。それに伴い退社。これ以降は派遣として、株式会社プロスト、図書印刷株式会社、博報堂アドダム(在社中に博報堂プロダクツに吸収合併)でDTPオペレーターとして働く。

2008年、編集・デザインプロダクションの株式会社ブエノ入社。DTPオペレーション以外に雑誌の編集補助、デザインのテクニカルサポート、動画編集と動画内BGM作製の業務に従事。

2013年、株式会社ブエノを退社し、家業のマルキュー寝具へ入社。

 

プロフィールこぼれ話

 東京で働いていた15年間にバンド活動を行い、インディーズレーベルからCDを発売したが全く売れず。2012年頃からふと思い立って自主制作映画作りを始める。2013年マルキュー寝具入社後に、2012年頃に作った映画が2014年の『第10回・TSSショートムービーフェスティバル』で佳作、それとは別の映画が『伊勢崎映画祭』で入選を獲得。

 現在は羽毛布団の性能テストや開発をしながら、ホームページ作成、テレビCM・ラジオCMの作成、チラシ作成から看板作成までを一人でこなす『ひとり広告代理店』状態で働いております。



メディア情報

RABラジオで紹介されました

RABラジオでの記念撮影画像
成田さん(右)と代表の久田大介(左)

 2019年11月29日、RABラジオの「中小企業いってみ隊!」というコーナーで、マルキュー寝具が紹介されました。

 布団のレンタル、羽毛布団のリフォームのことなど、たっぷり話させていただきました。収録後に気軽に記念撮影にも応じていただいて感謝しております。

 ナレーターの成田洋明さんや、スタジオのMCの皆様のおかげで楽しく20分間お話しできました。ありがとうございました。

ZIP! FRIDAY(青森放送)で紹介されました

 2020年7月10日のテレビ番組「ZIP! FRIDAY」でマルキュー寝具の羽毛布団リフォーム が紹介されました。

 羽毛布団リフォームの工程を細かく紹介させていただきました。

 コロナで不安な時期でしたが、細心の注意を払いながら撮影していただいてありがとうございました。

 

 

ハッピィ(ABA)で紹介されました

 2022年6月18日、青森朝日放送(ABA)のテレビ番組「ハッピイ」内でマルキュー寝具の羽毛布団リフォームが紹介されました。ギャレスさんと藤原アナウンサーに楽しく羽毛布団リフォームを説明させていただきました。ありがとうございました。

 下記リンクから朝日放送様のHPで紹介されているダイジェストが見られます。

 

 https://www.aba-net.com/happy/archives/64265

 

マルキュー寝具羽毛布団リフォームCM



住所青森県上北郡六戸町大字犬落瀬字柴山39-23

TEL:0176-55-3505 FAX:0176-55-3391 

E-mailmrky@marukyusing.com

営業時間:平日8:30〜17:00

休業日:土・日・祝日

  

代表取締役:久田 大介