羽毛布団の種類解説

羽毛布団は用途によって名前が変わります。このページでは羽毛布団の種類ごとの名称と役割を説明します。


本掛け(冬用)

 冬用の羽毛布団で、厚手の掛け布団です。羽毛布団と言えばほぼこの本掛けのことを指します。羽毛の量はシングルでおおよそ1.1kg〜1.5kg程度。

 断熱性能の向上した現在の住居では、もっと少ない羽毛量でも十分暖かいので、現在市販されている本掛けの羽毛の量は減少傾向にあります。

 

合掛け(春秋用)

 春秋用の羽毛布団で、本掛けより薄い掛け布団です。やや肌寒い季節に使用されます。羽毛の量はシングルの場合ダウン率85%近辺でおおよそ600〜800g程度になります。

 

肌掛け(夏用)

 夏用の羽毛布団で、羽毛布団の中では最も薄いものです。夏に羽毛布団? と思うかもしれませんが、エアコン等で室温を下げている時に体を冷やし過ぎないように丁度良く保温してくれる掛け布団です。

 羽毛の充填量が少なく、シングルの場合200g〜300g程度です。

 羽毛の量が少ないので、羽毛への負担が大きく、最も羽毛が傷みやすい掛け布団です。

 

デュエット(2枚合わせ)

 肌掛けと合掛けの2枚セットで、ボタンなどで2枚をつなげる仕様になっています。

 夏は肌掛けのみを使用し、春秋は合掛けのみを使用し、冬は肌掛けと合掛けの2枚をボタン等でくっつけて使用します。

 

【特殊事例】外国製の羽毛布団

 外国製の羽毛布団は日本製の本掛けより羽毛の量が少ない傾向があります。ドイツ製や北欧製の羽毛布団はシングルの場合、羽毛の量は日本の本掛けが1.2〜1.5kgなのに対して、おおよそ1.0kg前後が多いです(住宅環境の違いなのかもしれませんが)。

 羽毛含有率もそこまで高いわけではありません。むしろ日本製(特に西川系列)の羽毛の方が品質の良い羽毛を使用している傾向があります。

 日本の本掛けといわれる羽毛布団の基準が、世界的に見て高過ぎるのかもしれません。